社長ブログ

864倍!の効率化って。数クリックでサーバーの準備ができるというテクノロジーの進化について考えた。

今回は技術的な内容は小休止して、ちょっとした時代の変化について感じたことを書きたいと思います。

遡ること2000年当初、当時僕はデータセンターの常連でした。

データセンターとは、簡単にいうとインターネット用のサーバー機器やネットワーク機器等を設置するところです。
なぜこんなところが必要なのかというと、セキュリティを担保するためで、こうした施設にはだれもが気軽に入れるわけではなかったのでした。
また、インターネット回線も敷設できるし安定的な電源供給も保証され、つまり、インターネット用のサーバーを管理する施設としては最適なわけです。

その当時の仕事の一つに、データセンターでのサーバ設置という作業があったのです。
クライアントから受注があるたびに、インターネット用のサーバーを購入しデータセンター内に設置して、サーバーとして利用できるように環境構築をしなければなりませんでした。

まずはこの作業の流れを簡単に説明します。

データセンターでサーバを構築する手順

データセンター内にサーバーを設置するには、サーバーラックというサーバー収納専用装置があります。


こんなやつです。

このラックに、ラックマウント型のサーバーを設置します。

この平たいのだけで、1台のサーバーです。

これを受注があった台数分だけ設置します。例えば、20台受注したと仮定します。

それらすべて設置が完了したら、こんな感じで収納されています。

次に、各サーバーに接続するためのLANケーブルを作成します。

で、この長いLANケーブルを適切な長さに切断します。
切断しただけだとサーバーに接続ができないので、両端にLANコネクタを接続します。
最後に、LANケーブルとして使いものになるのかという検品を、専用機器を使った信号の疎通確認で行ないます。

この最終工程である信号の疎通確認ができないと、LANケーブルとしては使いものになりません。
作り直しです。この検品NGだった瞬間の悲しさといったらありません。

なぜかって?
よく考えてみてください。サーバー1台にLANケーブル2本が必要になるとします。
サーバーが20台あるので、少なくとも2本×20台の合計40本作成しなければなりません。
これだけの数を作成するのはそれなりに時間がかかります。ひたすら同じ作業の繰り返し。
もう作りたくないよって思いながら作業しているなかでの、検品NGです。
「なんでだよっ!」みたいな1人ツッコミもたまにでます。

OSインストールからネットワーク接続まで

さて、ようやくLANケーブルも作り終わり、各サーバーへ配線します。

次に、ディスプレイ・キーボードを各サーバーへ接続しOSをインストールします。
OSをインストールするまでに1台30分くらいかかります。
えっと、30分×20台=600分=10時間、、、。

いやいや、そんな待ってられないので、OSインストール用のCDを事前に20枚程用意しておきます。
で、一番上からOSをインストール開始したら、次のサーバーへディスプレイ・キーボードを繋げて、OSインストール開始して、、、の繰り返しです。

そして最後に、セキュリティ設定、ネットワーク設定等を行い外部(会社)からリモートで接続できるように設定します。

これでようやくデータセンター内での作業は完了です。

計算すると、864倍の効率化!ってすごい!

それが今となってはクラウドコンピューティングサービスを利用すれば、たったの数クリックでサーバーが用意できるわけですよ!
本当に良い時代になりました。

数クリックって数秒ですよ。仮に1台10秒としましょう。20台×10秒=200秒=3分強。
僕がデータセンターで頑張っていた作業は、どんなに早くても2日はかかっていました。
2日は2日×24時間×60分×60秒=172,800秒です。
172,800秒÷200秒=864倍

864倍!!
864倍も早くなってるのです!!

ま、こういうのは今に始まった訳わけではありません。
いつの時代もテクノロジーの進化によって、時間の効率化が進んでいます。

例えば電話です。
19世紀に電話は発明されましたが、最初の電話は相手と話すために、交換手という職業人の手によって手動で相手先へつなげられていました。
これがテクノロジーの進化により、交換手を介すことなく自動交換機により自動的に相手先へつながるようになりました。この時点で、必然的に交換手という職業はなくなります。

このあと、各家庭には固定電話が1台あるのが当たり前の時代になりますが、今度は家族が仲介役となってしまいます。
さらにテクノロジーは進化していき、21世紀になると1人1台携帯電話を持つ時代になりました。この時点で家族が仲介する時間がなくなりました。

次に、携帯電話にメールが導入されました。電話だと同じ時間に会話をしなければならないので、相手の時間を拘束してしまうのがネックでした。これがメールによってなくなりました。

そして、現在は1人1台持っているスマートフォンです。この手の平に収まる小さなデバイスには、非常に高性能なコンピューターが搭載されています。
友人との会話も、ニュースや情報収集も、このスマートフォン1台でできる時代なのです。

コミュニケーションにおける進化は、まるで途中に介在する余計なものを排除するんだ、というような見えざる手によって導かれているように思います。

まとめ

常に少し先の未来を見据えて、いろいろなことにチャレンジをしていかないと時代に取り残されてしまう、という恐怖心に僕はいつも襲われています。
そういう恐怖心に打ち勝つために、今このときを大事にして、テクノロジーの進化に貢献できるように、世の中に携わっていきたいと思っています。

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この記事を書いた人・プロフィール
cs_oida
ニックネーム: cs_oida

株式会社カタリストシステムの代表です。
こよなくお酒を愛し、酒の神様「バッカス」様に日々感謝をしております。
そして、ゴルフとポーカーにはまり中です(どっちも下手……)。